火の鳥は、写真にあるようにいろいろな版で、出版されています。完結の巻数もそれぞれ違います。
当店には、各種取り揃えてあります。
他の手塚作品も多数あります。
ご来店お待ち申し上げております。
月間『マンガ少年』昭和52年
5月号です。『火の鳥』望郷編が
掲載されている、貴重な1冊です
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今回は手塚治虫先生の数多くある作品から『火の鳥』を紹介します。
手塚治虫先生は、医師免許を持ちながら、漫画家であった事は皆さんも知っていることと思います。
昭和29年から月刊誌『漫画少年』に『火の鳥・黎明編少年版』を書き始め、それから延々と30年あまり『火の鳥』はいろんな雑誌に書きついできました。
今回紹介しているのは、角川書店から出版されているハードカバー版の『火の鳥』全11巻です。手塚先生がお亡くなりになった後に、1954年7月号〜1955年5月号まで月刊誌『漫画少年』に連載された、黎明編少年版(未完)とリボンの騎士に『火の鳥』が登場しているので、その部分を編集して、ギリシャ・ローマ編として12巻を出版ました。
ちなみに、全11巻の中の黎明編はこの巻に掲載されているものとは、内容は違います。
『火の鳥』のテーマは、人間の愛と生死を壮大なスケールで、描いた作品です。
時代を超えて『生』と『死』と『愛』を徹底して、いろいろな方向から漫画を通して表現した、素晴らしい作品です。
第一巻は原始、第二巻は未来、また過去、未来・・・・というように、巻を重ねていき、最後は現在に行き着く予定でした。
残念ながら、手塚治虫先生の「死」によって、未完のまま終ってしまいました。
本当に残念です。
テーマが奥深いだけに、どの巻も本当に考えさせられてしまう作品です。
手塚治虫先生の作品は、子供から大人までどの世代でも、読むことができる作品が多いのです。そんな中の一つ『火の鳥』を紹介しました。
それぞれの感性で読んでいただきたいので先入観を入れない為にも、あえて、詳しくは述べません。
是非!読んで下さい。
私が、子供の頃(昭和30年代)は『少年』という月刊誌に掲載されていた『鉄腕アトム』が最初に出会った、手塚治虫先生の漫画です。
その頃、小学生の私にとって、21世紀は遠い未来であり、そこに描かれている、未来の世界をわくわくしながら読んでいた記憶があります。
しかし、子供向けとはいえ、手塚作品には必ず、「善や悪」「生や死」を子供なりの能力で考えさせられた漫画でした。
大人になってもう一度、読んでみると、また違った角度で感じ取ることのできる作品です。
そして、21世紀になってみると、手塚作品には未来を先取りした作品がいかに多かったのかと驚かされています。「火の鳥」も例外ではありません。
手塚治虫先生の作品には、そういった漫画が数多くあります。
このような漫画を、いつも子供さんが読めるように環境を整えるのも、親の務めかな〜・・と思っています。
そして、手塚作品を親子で読んで、一緒に語ってみてはどうでしょうか
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